夏休みになり,文章を書くお題を募集したら「やきそば」というお題が送られてきました。
文章を書きたい欲
夏休みにこの記事を書いています。夏休みになると,比較的時間に余裕ができるので本を読んだり,文章を書いたりしたくなります。
読む本には困らないのですが,文章を書くときのテーマが枯渇しています。そこで,Instagramにて,テーマを募集しました。
テーマを送ってくれた方々,ありがとうございました。その中で,最初に送られてきたテーマがこちら。
やきそば。
…やきそば?
そうです。やきそばです。なぜこのテーマが送られてきたのか。真意はよく分かりません。普段からInstagramにやきそばの画像を投稿している「やきそば系インスタグラマー」ならまだしも,私はほとんど本の紹介しかしていません。きっと,このテーマを送ってきた人は,やきそばが食べたい気分だったんでしょう。
そう思いながら,やきそばでどうやって文章を書こうか。頭をかかえてひねり出そうとしてみました。
横手やきそば
やきそばについて考えること数日。頭の中は焼きそばで埋め尽くされそうになっていました。
やきそばについて人並みに詳しいわけでもないのに,どうやって文書をかけばいいのだろうか。そこで,ぼんやりと思いついたのが,横手やきそば。
横手やきそばとは,秋田県横手市のご当地グルメで,目玉焼きが乗っているのが特徴のやきそばです。B-1グランプリでも優勝実績のあるやきそばです。
「横手やきそばは目玉焼きが乗っている。やきそばも,目玉焼きもそれ単体では有名になる要素は少ないのに,この2つを組み合わせていることが革新的なポイントなんだ。」
そう思いながら,あるアイデアが思い浮かびました。
「そういえばこの前読んだ本に,既存の要素を組み合わせることが大事と書いてあった。横手やきそばも,目玉焼きとやきそばという2つの既存の要素を組み合わせることで,新しい料理として成立している。これをテーマに文章を書けばいけるかも…」
アイデアのつくり方
結局本の紹介です。
とても薄い本で,帯にある通り60分もあれば読めてしまう本です。ですが,ページの薄さとは裏腹に,書かれていることは濃く,アイデアを生み出すときの根底になる考え方を提供してくれます。
この本の本質は2つ。
- アイデアとは,既存の要素の組み合わせ以外の何ものでもない。
- アイデアを生み出すには5つの段階がある。
それぞれ見ていきましょう。
アイデアとは,既存の要素の組み合わせ以外の何ものでもない
新しいアイデアはとても奇抜で斬新なイメージがあります。宇宙は何もないところから生まれたと言われていますが,アイデアは何もないところから生まれてきません。
新しいアイデアも,何かを参考にして少し変えたり,すでにあるものを組み合わせてこれまでになかったものを生み出しているのに過ぎないのです。
冒頭で紹介した横手やきそばも同じです。目玉焼きと焼きそば自体はすでに一般的な料理として定着していたはずですが,この2つを組み合わせて1つの料理にしてしまうという発想が革新的なポイントでした。
なにか新しいものを考え出さないといけないときはすでにあるものを組み合わせて考えると,斬新なものを生み出せるかもしれません。
アイデアを生み出す5つの段階
アイデアを生み出すには,5つの段階があると言います。それぞれの段階について説明していきます。
第1段階 資料の収集
材料がないと料理が作れないのと同じように,資料がなければアイデアは生まれません。まずは資料を集めます。
この段階でしてはいけないことは,自分が考えているテーマに関係しそうな資料しか集めないことです。関連性が高い情報しか集めていないと,思いついたアイデアは,ありふれたものである可能性が高いです。
テーマに縛られずに,幅広いジャンルから資料を収集することが求められます。そのためには,日頃の情報収集が大切です。本の中でも,資料の収集は「生涯に渡る長い仕事」であると表現されています。
集めた資料は,カード索引法という,1枚のカードに1つの事項を記入する方法で管理することがおすすめされています。
現代では,デジタルメモアプリがたくさんあるので,デジタルツールを活用してもよいでしょう。
第2段階 1つ1つの資料を触ってみる
カード索引法では,集めた資料をカードにしているので,物理的に触れることが可能です。カードを使用した場合,集めた資料を一箇所に集めて並び替えてみたり,違った角度から考えてみましょう。
デジタルツールを使用した場合,物理的に触れることはできませんが,一覧表示するなどして,1つ1つの資料を精査する事が必要です。
資料をまとめることで,部分的なつながりが生まれ,アイデアの種ができる可能性があります。また,資料を眺めるときは,もとの資料の意味を文字通りに解釈しないほうがいいこともあります。できるだけ柔軟な発想で考えてみましょう。
このときに生まれたアイデアは,まだ磨かれていない原石です。すべてが最後の段階まで残るとは限りませんが,忘れないようにメモしておきましょう。
第3段階 できるだけ完全に問題を放り出す
第2段階の作業をしていると,いつか限界が来ます。もうこれ以上考えても何も浮かばない,という段階まで達したら,第3段階に移るポイントです。
第3段階では特別な行動を起こさず,できるだけ完全に問題を放り出します。一度問題のことを忘れて,他のことに興じます。
一見,何もしないことは何も役に立たないと感じられるかもしれませんが,この段階もアイデアを作るうえでは大事な過程です。
「思考の整理学」という本でも「醗酵」という言葉でこの段階が紹介されていました。アイデアを考えるうえでは,ひたすらに考えるだけではなく,一旦問題のことを忘れて,アイデアを醗酵させることが必要みたいです。
第4段階 アイデアの訪れ
アイデアは,考えているときに来るのではなく,考えていないときに来ることが多いような気がします。
第3段階で醗酵の過程を経ると,しばらくしてアイデアが訪れます。アルキメデスは,お風呂に入っているときに浮力についてのアイデアを思いついたと言われています。このようにアイデアは,お風呂に入っているときなど,リラックスしているときに思いつきやすいそうです。
例えば,電車に揺られて移動しているときやトイレに入っているとき,目が冷めたばかりでぼんやりしているときなどです。この過程まで来たらもう少しです。
第5段階 アイデアを磨く
幸運にも,第4段階でアイデアを思いついた皆さんは,第5段階に到達することができます。最後の仕上げは,アイデアを磨くことです。
思いついたアイデアが現実の世界ですぐに活用できるとは限りません。細かい制約を無視していたり,改善の余地を残していたりすることは珍しくありません。最後に少し手を加えて,アイデアを輝かせましょう。
しかし,残念ながら思いついたアイデアのすべてが第5段階をクリアできるわけではありません。中には,「よく考えてみると実現不可能だった」ということもあります。
そのときは第3段階に戻ってやり直し。アイデアが生まれるまでには時間がかかるものです。気長に待ちましょう。
アイデアは時間がかかるもの
ご覧の通り,アイデアが生まれるまでには非常に時間がかかります。特に,第3段階がいつ終わるのかよく分かりません。
ですが,これらの過程やアイデアの性質を意識しておくだけでも,アプローチが変わってくると思います。
やきそばの話からだいぶ脱線してしまいましたが,今回の記事はこれで終わりにしたいと思います。最後までお付き合いいただき,ありがとうございました。